私たちのこと

私たちの農園は、サラリーマンの主人、息子、そして私の家族三人で始めました。きっかけは、大学に通っていた息子が「農業っていいね」と言った一言から始まります。息子は進学時、貧しい国の子供たちに支援をしたいという夢を持っていましたが、コロナ禍で持病が悪化。そんな中、家族で話し合い、ブルーベリーの観光農園なら地域の皆さんにも喜んでもらえるだろうと考え、私も仕事を辞め、息子と共に農業を始める決意をしました。

私たちには農業の経験がなかったものの、長年の家庭菜園の経験を活かして、一から農地を整備し、育苗を行いました。農地を見つけるまでに丸一年かかり、その後1年かけて埋め立てや整備を行い、毎日汗だくになりながら作業を進めました。その中で支えになったのは、「いつかこの農園に来てブルーベリーを食べてくれるお客様の笑顔」のイメージでした。そして、その笑顔の中には、子育てをしていた数十年前の自分が何度も登場しました。

主人は転勤族で仕事も忙しく、私も転勤先での環境に慣れるのが精一杯。子供たちを育てる日々は、夢や余裕とは無縁のものでした。その中で、ある人に「あなたの夢は何ですか？」と問われ、子育て一色の日々に自分の夢がわからず戸惑ったことを今でも覚えています。しかし、息子の言葉で始まった農園は、私にとって新たな「北極星」を見つけるきっかけとなりました。

農園のコンセプトは、「ママさんに寄り添った農園」。疲れていても子供たちを笑顔にしたい、そんなママやパパが安心して笑顔になれる場所を提供したいという思いからです。子育て中の親や孫育てをしているおじいちゃん、おばあちゃんが、子供たちと共に過ごし、くつろげる時間を持てる場所を作りたいと思っています。それが私たちの農園の目指す姿です。

まだ農園は始まったばかりで、資金や設備に限りはありますが、少しずつ成長し、より多くの方に喜んでもらえる農園を目指して邁進しています。お客様の声に耳を傾け、農園を育てていきたいと考えています。長々と書きましたが、どうぞよろしくお願いいたします。