宮崎ブルーベリーの杜

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2026/10/25 20:38 ~ なし

ブルーベリー品種物語|第11話 デューク(Duke)

😢 51本も導入したのに、最初にデビューできたのは、わずか2本。

世界中で栽培されている優良品種なのに、なぜ?

今回ご紹介するのは、

「デューク(Duke)」です。

前回のスパルタン、前々回のパトリオットに続き、今回も早生のノーザンハイブッシュ。

デュークは、1987年にアメリカで発表された品種です。

早生で、果実が比較的大きく、硬くて日持ちがよく、豊産性にも優れることから、世界各地で商業栽培されてきました。

早い時期からまとまった量を収穫できる、優秀な品種なんです。

さて、このデュークの親をたどると、

(Ivanhoe × Earliblue)×(E-30 × E-11)

という交配組み合わせに行き着きます。

ここで登場するのが、またまたアーリーブルー(Earliblue)!

パトリオットとスパルタンでは直接の親でしたが、デュークでは祖父母の世代にあたります。

つまり、今回もアーリーブルーの血統が受け継がれているんです。😊

🫐 パトリオット:アーリーブルーを親に持ち、耐寒性に優れる。

🫐 スパルタン:アーリーブルーを親に持ち、大粒で優れた食味を持つ。

🫐 デューク:アーリーブルーを祖先に持ち、早生で豊産性に優れる。

同じ血統を受け継ぎながら、それぞれ違った魅力を持つ品種が生まれてきたんですね。

ブルーベリーの育種の歴史は、本当に面白いものです。

さて、ここからは私たちの農園のお話。

実は、デュークには本当に苦労してきました。

私たちは2年生苗を51本導入しました。

ところが、1年間育苗したところ、大変なことに……。

🫐 14本がコガネムシの幼虫による食害で枯死。

🫐 36本はコガネムシの食害や過湿の影響で生育不良。

根を傷めたブルーベリーは、なかなか思うように育ってくれません。

世界的に評価されている品種でも、栽培環境や害虫被害によって、これほど苦労することがあるんですね。

そして迎えた、初めてのデビュー。

3年目:51本中、わずか2本。

正直、ここまで苦戦するとは思っていませんでした。💦

でも、生き残った木を諦めずに育て続けました。

すると、少しずつ変化が現れます。

🌱 3年目:2本がデビュー

🌱 4年目(今年):3本がデビュー

🌱 5年目(来年):10本がデビューする見込み!

まだまだ本来の豊産性を発揮できているとは言えませんが、ようやく回復の兆しが見えてきました。😊

ちなみに、同じアーリーブルーの血を引く品種でも、

🫐 パトリオット:8本/10本

🫐 スパルタン:38本/42本(接ぎ木)

と、当園での生育状況には大きな違いがあります。

もちろん、デュークは初期のコガネムシ被害が大きく、スパルタンは接ぎ木苗なので、単純に品種の強さを比較できるものではありません。

それでも、同じ農園で育てているからこそ見えてくる、品種ごとの違いがあります。

ブルーベリーは、実を収穫するまでに何年もかかる果樹。

何年もかけて根を育て、枝を伸ばし、ようやく実をつけてくれる。

その一粒には、品種の歴史だけでなく、育ててきた時間も詰まっているように感じます。

51本から始まったデュークの挑戦。

来年は、もっとたくさんの実をお客様に楽しんでいただけるでしょうか?

私たちも、今から楽しみにしています。😊🫐

さて、パトリオット、スパルタン、デュークと、アーリーブルーにつながる早生品種を3回続けてご紹介しました。

次回は、舞台をアメリカからオーストラリアへ!

「ブリジッタ(Brigitta Blue)」

今度は、ブルーベリー育種の歴史で重要な、もうひとつの品種「ブルークロップ」の血統が登場します。

そして、ブリジッタは後に紹介するリバティとオーロラの親でもあります。

親から子へ、そして次の世代へ。

ブルーベリー品種物語、まだまだ続きます。🫐

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※この記事は2026年10月時点の記録です。「今年」は2026年、「来年」は2027年を指します。農園での生育や収穫期は、当園の観察に基づくものです。

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