宮崎ブルーベリーの杜

blog

お知らせ

2026/11/07 21:18 ~ なし

ブルーベリー品種物語|第16話 プル(Puru)

🇳🇿 同じ両親から生まれた三兄弟なのに、こんなに違う!

今回から、ニュージーランド三兄弟「プル・ヌイ・レカ」をご紹介します。

その第1回は、ノーザンハイブッシュの「プル(Puru)」です。

プルは、ニュージーランドのルアクラ農業研究センターで育成され、1987年に発表された品種。

香りがよく、果実が硬く、甘味と酸味のバランスに優れた品種として知られています。

🌱 さて、プルの親をたどってみましょう。

プルの両親は、

「E-118 × ブルークロップ(Bluecrop)」

という組み合わせです。

さらにE-118の両親は、

「アッシュワース(Ashworth)× アーリーブルー(Earliblue)」

つまりプルには、ブルークロップとアーリーブルーという、アメリカのブルーベリー育種を代表する品種の血統が受け継がれています。

ブルークロップといえば、これまで紹介したブルーゴールド、ダロウ、チャンドラーの系譜にも登場しましたね。

そしてアーリーブルーは、第9話のパトリオットや第10話のスパルタンの親でもあります。

アメリカで育成された品種の血統が、遠く離れたニュージーランドへ渡り、新しい品種へとつながっていったのです。

🫐 実は、プルには兄弟がいます!

それが、

🇳🇿 プル(Puru)

🇳🇿 ヌイ(Nui)

🇳🇿 レカ(Reka)

の三兄弟。

いずれも「E-118 × ブルークロップ」という同じ交配組み合わせから生まれた品種です。

三兄弟の特徴を一言で表すと、

✨ 香りと果実品質のプル

✨ 大粒のヌイ

✨ 豊産性のレカ

といったところでしょうか。

同じ両親から生まれても、それぞれ違った特徴を受け継いでいるんですね。

🌿 では、宮崎ブルーベリーの杜ではどうでしょう?

当園ではプルを8本導入しました。

そして、収穫デビューできたのは……

なんと8本中8本!全員デビューです! 🎉

ノーザンハイブッシュは、宮崎の気候や当園の養液栽培環境では、品種によって育成に苦労することがあります。

そんな中、プルは8本すべてが収穫できるまでに育ってくれました。

さらに、宮崎では比較的早い時期から収穫でき、当園ではスパルタンと同じくらいの時期に食べ頃を迎えます。

早い時期から楽しめる、頼もしい品種です。

🫐 では、兄弟たちはどうでしょう?

当園での収穫デビュー実績は、

🌱 プル:8本/8本(100%)

🌱 ヌイ:14本/25本(56%)

🌱 レカ:51本/59本(約86%)

同じ親から生まれた兄弟なのに、これほど違う結果になりました。

ちなみに、レカは収穫デビュー率こそ高いものの、当園ではコガネムシ幼虫による食害が比較的多く見られました。

食害を受けやすいことと、収穫できるまでに育つことは、必ずしも同じではないようです。

もちろん、栽培本数や個体の状態も異なるため、これだけで品種の優劣を決めることはできません。

それでも、同じ農園で兄弟品種を育て比べると、いろいろな発見があります。

🫐 そして、肝心のプルの味は?

一般には、香りがよく、甘味が比較的強く、果肉が硬いことが評価されています。

ただ、私自身は今年の味の印象をまだはっきり覚えていません。😅

来年は、三兄弟を同じ日に食べ比べて、それぞれの甘味、酸味、香りの違いを確かめたいと思います。

🌏 ブルーベリーの親子関係をたどる旅。

アメリカからニュージーランドへ。

ブルークロップとアーリーブルーの血統から生まれた三兄弟は、それぞれ違う個性を持つ品種になりました。

そして今、その三兄弟が宮崎ブルーベリーの杜でも育っています。

品種の歴史を知ると、一粒のブルーベリーが、また違って見えてきますね。

次回、第17話は「ヌイ(Nui)」。

プルの兄弟で、特に大きな実をつける品種です。

当園では、プルと違って育成に苦労しているヌイ。

その特徴と栽培経験をご紹介します。

お楽しみに!😊

#宮崎ブルーベリーの杜
#ブルーベリー品種物語
#プル
#ニュージーランド三兄弟
#温故知新

PAGE TOP