宮崎ブルーベリーの杜

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2026/10/28 20:24 ~ なし

ブルーベリー品種物語|第12話 ブリジッタ(Brigitta Blue)

🇦🇺 オーストラリア生まれの優良品種。

そして、世界で活躍するリバティとオーロラのお母さん。

今回ご紹介するのは、ノーザンハイブッシュの「ブリジッタ(Brigitta Blue)」です。

ブリジッタは、1970年代にオーストラリア・ビクトリア州の研究機関で育成され、1980年頃に世に送り出された品種です。

大粒で果実が硬く、日持ちがよく、樹勢も旺盛。

収穫後の輸送や貯蔵にも優れていることから、世界各地で商業栽培されてきました。

🌱 さて、ブリジッタの親は誰なのでしょう?

実は、ここに興味深いお話があります。

これまでブリジッタの両親を、

「レイトブルー × ブルークロップ」

と紹介していました。

ところが、Instagramで「open pollinated Lateblue ですよ」とご指摘をいただきました。

改めて資料を調べると、確かに米国農務省の品種記録や植物特許には、

「Open-pollinated Lateblue」

と記載されています。

これは、レイトブルーの自然受粉によってできた種子から選抜された、という意味です。

つまり、母親はレイトブルーですが、父親となった花粉親は特定されていません。

一方で、「レイトブルー × ブルークロップ」と記載する学術資料もあります。

ブルークロップが父親だった可能性は否定できませんが、確定した親子関係として紹介するのは避けたいと思います。

ご指摘いただいた方、ありがとうございました!😊

🌿 さらに、レイトブルーの祖先をたどると……

レイトブルーは、

「バーリントン(Burlington)× ハーバート(Herbert)」

から生まれた品種です。

そして、バーリントンの親は、

「ルーベル(Rubel)× パイオニア(Pioneer)」

そうなんです!

第1話でご紹介した、ブルーベリー栽培の歴史を語るうえで欠かせない古い品種「ルーベル」の血統が、ここでも登場するのです。

アメリカで育てられた品種が、オーストラリアへ渡り、新たな優良品種へとつながっていく。

ブルーベリーの育種の歴史は、国境を越えて続いているんですね。

🫐 そして、ブリジッタは次の世代へ。

アメリカのミシガン州立大学では、

「ブリジッタ × エリオット」

という交配から、

✨ リバティ(Liberty)

✨ オーロラ(Aurora)

という兄弟品種が生まれました。

リバティは晩生、オーロラはさらに遅い時期に収穫される極晩生品種として知られています。

つまり、ブリジッタは優れた果実を生産するだけでなく、次の時代の品種づくりにも貢献してきたのです。

🌱 では、宮崎ブルーベリーの杜ではどうでしょう?

当園では25本を導入し、5年目となる2027年には20本が収穫デビューできる見込みです。

ノーザンハイブッシュの中では、比較的安定して育ってくれている品種です。

果実はしっかりしていて、ほどよい酸味を感じる、ノーザンハイブッシュらしい味わい。

私自身、なかなか美味しい品種だと思っています。

ただ、宮崎での収穫時期には、ラビットアイのブライトウェルやタイタンなど、個性の強い品種も次々に登場します。

そのため、ブリジッタの美味しさが少し目立ちにくいのも正直なところです。😅

それでも、育てやすさや果実品質、そして育種の歴史まで含めると、とても魅力的な品種だと思います。

🌏 ブルーベリー品種物語は、まだまだ続きます。

古い品種から新しい品種へ。

アメリカからオーストラリアへ、そして再びアメリカへ。

一粒のブルーベリーの中には、長い年月をかけて積み重ねられた育種家たちの努力が詰まっています。

これからも、品種の親子関係や歴史をたどりながら、当園での栽培経験とともにご紹介していきます。🫐

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※この記事は2026年10月時点の記録です。2027年の収穫デビュー本数は予定です。

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