blog
2026/10/20 21:28 ~ なし

写真:当ホームページ「品種」欄の共通イメージです。品種ごとの写真は順次追加します。
🇺🇸 アメリカ独立200周年に名付けられたブルーベリー。
前回までの群馬3兄弟から、再び舞台はアメリカへ。
今回紹介するのは、「パトリオット(Patriot)」です。
パトリオットは、1976年にアメリカのメイン大学と米国農務省(USDA)の共同育種によって発表された品種。
実は、この1976年という年が面白いんです。
アメリカ独立から、ちょうど200周年。
その記念にちなんで、「パトリオット(愛国者)」と名付けられました。
そして、今年2026年はアメリカ独立250周年!
パトリオットが世に出てから、ちょうど50年という節目の年でもあります。😊
さて、このパトリオットの親は、
US-3 × アーリーブルー(Earliblue)
という組み合わせ。
アーリーブルーは、名前の通り早生品種として知られています。
その血統をたどると、
ルーベル → スタンレー → アーリーブルー → パトリオット
という、これまで紹介してきたブルーベリーの歴史につながります。
一方、もう片方の親であるUS-3は、
デキシー(Dixi)× ミシガンの野生ローブッシュ系統
から生まれた育種系統です。
ここで、新しい名前が出てきました。
「ローブッシュ(Lowbush)」って何でしょう?
実はブルーベリーには、私たちがよく育てている背の高いハイブッシュとは別に、北米の寒冷地に自生する背の低いブルーベリーの仲間がいます。
それがローブッシュ。
樹高は数十センチ程度と低く、果実は比較的小粒ですが、風味が豊かで寒さに強いのが特徴です。
アメリカやカナダでは「ワイルドブルーベリー」としても親しまれています。
つまりパトリオットは、
🫐 栽培品種として改良されてきたハイブッシュの血統
🫐 寒冷地に自生する野生ローブッシュの血統
その両方を受け継いでいるんです。
こうした交配によって生まれたパトリオットは、早生で大粒、耐寒性に優れ、根腐れ病への抵抗性も評価されてきました。
さて、冬でも比較的温暖な宮崎ではどうでしょう?
実は、私たちの農園では、ノーザンハイブッシュ系の中で最も早く収穫が始まるのがパトリオットなんです。
スパルタンやニュージーランド生まれのプルよりも、一足早く色づき始めます。
アメリカ北部の寒い地域で評価されてきた品種が、南国・宮崎でも早生品種として活躍してくれる。
品種の特徴と地域による違いを感じられる、面白い存在です。
生育状況も比較的良好で、導入した10本のうち8本が残っています。
もちろん、寒さに強いことが、そのまま宮崎の暑さへの強さを意味するわけではありません。
それでも、私たちの農園では、早い時期からお客様にブルーベリーを楽しんでいただくための大切な品種になっています。
そして、今回登場した「アーリーブルー」。
実は、次回紹介するスパルタンの親でもあります。
さらに、デュークやニュージーランド生まれのプル・ヌイ・レカにもつながる、育種の歴史で重要な品種です。
そんなアーリーブルーが気になって、とうとう私たちも苗を注文してしまいました!😊
11月下旬に届く予定です。
品種の歴史を調べていると、その親まで育ててみたくなるものですね。
さて、次回は――
「スパルタン(Spartan)」
パトリオットと同じアーリーブルーの血を引く、大粒で食味の良い早生品種。
同じ親を持ちながら、どんな違いがあるのでしょうか?
ブルーベリー品種物語、続きます。🫐
#宮崎ブルーベリーの杜
#ブルーベリー品種物語
#パトリオット
#ローブッシュ
#温故知新
※この記事は2026年10月時点の記録です。「今年」は2026年、「来年」は2027年を指します。農園での生育や収穫期は、当園の観察に基づくものです。